ミセスワタナベと呼ばれるような個人投資家は、円安を予想 する人が多く、通常は円高を予想する人は少ない訳です。また、だからこそ、円安を歓迎する 関係者、例えば、輸出業者や政治家などにとっては頼もしい存在でもあるわけです。この人 たちが円を売ってくれるから、その分円安になる筈だ、と。
では、何故、その人たちは、17日の朝、円を買ったのか?
実は、この人たちの多くは、円高が進むとしても、80円とか或いは過去最高水準の79円 75銭を超えることはないであろう、と踏んでいた訳です。
で、ご存知の方も多いと思うのですが、FX取引では、顧客が一定の評価損を抱えたら自動 的に取引を手じまうようにされていることが多いのです。つまり、損失をそれ以上拡大させな いための措置である訳です。
つまり、この人たちは、そのとき意識して円を買った訳ではないのですが、自分たちが予め 設定していた注文が、円が一定のレートを超えて円高になったために自動的に執行されたと いう訳なのです。
つまり、79円75銭を突破したと同時に、個人投資家の大量の円買い注文が出され、そして その時間帯は、まだ取引量が少ないときであったために、円を一気に76円25銭まで押し上 げ、そして、そうした売買が終了した後には、今度は円安に向けて動き始めたということなの です。